水いぼとは
水いぼは伝染性軟属腫ウイルスの感染症です。スイミングなどで感染するとされますが、学童期以下の子供ではありふれた病気です。
半年から1年くらいで自然治癒するので治療しないという考えもありますが、放置することで百個以上に数が増えたり、巨大化することもあります。また、掻くことによって掻き傷からばい菌がついて化膿したり、とびひになったりすることもあり、数が少なく小さいうちに治療することをお勧めします。
当院の治療方法
痒みや湿疹を伴っている場合は、塗り薬で症状が治まってから治療を行います。
- ・摘除
- 専用のピンセットでつまんで、水いぼの中の白いウイルスの塊をとりだします。痛みを伴うため通常は麻酔のテープを1時間前に貼ってきてもらいます。1枚のテープを10等分くらいに切り分けて一つ一つ水いぼの上に貼っていきます。
摘除後は、抗生剤軟膏(ゲンタシン軟膏)を塗って、ガーゼ保護して帰ります。当日はシャワーも入浴も禁止です。翌日から通常の生活でOKです。 - ・冷凍凝固法
- 摘除が難しいときは、液体窒素による冷凍凝固法を行うこともあります。この場合は、1回の治療ではとれないので、2週間に1回通院して数回の治療が必要です。
予後
水いぼは何回か繰り返し取っているうちに、抗体ができてできなくなります。それまでは、新しい水いぼができたら、受診して治療します。希望があれば、麻酔のテープを予約時に前もってお渡しすることもできます。