肝炎ウィルス検査について

体が疲れやすい、休息後も疲労感が残るという症状がおありの方は、一度血液検査を受けていただければと思います。もし血液検査で肝機能の数値が上昇していれば、肝炎ないし肝機能障害があるということになります。肝炎(肝機能障害)の原因としてウィルス性(C型肝炎、B型肝炎)とそうでない場合で治療方針が変わってきます。
ウィルス性肝炎の治療法には、体からウィルスを排除する抗ウィルス療法と、肝庇護剤による肝臓を保護する治療があります。ウィルス性肝炎は輸血や入れ墨など、針を介した行為や性交で感染するといわれていますが、いつ感染したのかわからないこともあります。早めに診断をして肝硬変や肝臓癌の予防につなげていくことが大切です。

広島県ではいままでに肝炎ウィルス検査を受けたことがない人を対象に、無料でB型肝炎とC型肝炎の検査を実施しています(広島市では20歳以上の人に限定)。
当院は広島県と委託契約を結んでおり、無料で検査を行うことができます。
卒業や就職などの節目に、一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

胆石症について

胆汁が胆嚢や胆管の中で、砂状となりそれが固まったものが結石です。
胆石があっても、胆嚢や胆管内で浮遊した状態であれば症状はありません。
胆石が胆嚢や胆管の出口に詰まったとき(嵌頓)、急激に右わき腹~背中にかけて高度の痛みが生じます。焼肉などの高脂肪食+アルコールが原因で胆石が嵌頓し、夜間急性胆嚢炎を発症される方もおられます。